2023-03-19

読書合宿

月岡温泉で友人と2泊3日。温泉と酒と読書をひたすらループするだけの集まりをやった。ひさしぶりにYoutubeを見ない日を過ごした。
結果的にかなり充実した体験となった。
今年に入ってから仕事が忙しかったのもあり、まともに集中して読書をする機会がめっきり減っていたので、そもそも本を読む体力が残っているが心配だったがそれは杞憂でよかったよかった。

キリンヤガ

高校生のときにブックオフで買ってから今の今まで本棚にいた重鎮。
テラフォームした小惑星に、アフリカの部族の原始的な社会をユートピアとして再現し、そこでのできごとを連作短編形式にまとめたSF作品。
村の権力者である呪術師が、山羊を生贄に捧げたりして天候を占ったあと、小屋に戻ってコンピュータで惑星の天候制御するあたりにセンスオブワンダーを感じました。
変化を許されないユートピアって、どっちかというとディストピアじゃね?と思いましたが、Wikipediaの『ユートピア』のページにも同じようなことが書いてあった。
主人公が、閉塞した社会の管理人サイドってのは珍しくないですか?

現代においても、昔はよかった論はたびたび繰り返されるわけですが、世界の大きなうねりの中で、本当に変えては行けないコアの部分を死守しつつ、変化を上手に取り込んで制御しなけりゃいけないんだと思います。

発酵

イデアを寝かせておくにしても、寝かせ方には技がある。 冷蔵庫に入れていれば、取り出せるだけまだいいほうで、そのへんに野ざらしにしていたら腐って土に還ってしまう。きちんと管理し、効果的な変化、すなわち発酵をさせなければならない。
理想はアイデアの集合でできたぬか床を作ることだと思います。定期的にかきまぜる必要がありますが、それを気軽に効率的に行うのが会話なんだろうなー。