2023-05-21

第四の壁

イルカショーで手をあげられない子供だった。とにかく観客に徹していたい。生まれてはじめて行ったライブは筋肉少女帯だったけど、最前列でオーケンを見れた興奮とは別に妙な居心地の悪さを感じた。熱狂の一部になることがむずかしい。ディズニーシーには行ったことないけどタートルタークはあんまり行きたくない。
イルカショーで手をあげるとき、本当に自発的に手をあげたのか、周りの熱気にあてられて手をあげてしまったのかを考えるべきなんじゃないか。むかしむかし、人類が生存するのに有利な特質だったんだと思う。お祭りの翌日の自販機脇のあふれかえったごみ箱。
なんだかんだそれらしい理屈を思いついても、単に自意識が無駄に大きいだけなんですけどね。たぶん前世が集団自殺からまぬがれたレミング*1だったんだと思って自分を慰めます。

存在しない音

時代劇で人を斬るときの効果音に、キャベツを切ったときの音を使っていた、という話が好きです。骨を斬る音を表現するためにキャベツの中に素麺を入れていた、という話もセットで。人を刀で斬ってもそんな爽快な音はならない(はず)のに、イメージを増幅させる音の発明。
手塚治虫が無音を表す擬音の『シーン...』を発明したというエピソードも好きです。
さらに言えば、レトロゲームの効果音は最高に好きです。人間がジャンプしても音は鳴らないのに、マリオのジャンプ音はなぜあんなにしっくりくるのか。
わたしが一番好きなゲームの効果音は、ファイナルファンタジー5のバイオの音です。*2毒の効果音って、もう。

*1:デマだったらしい

*2:4じゃなくて5じゃないとダメです